著作権: 2008年1月アーカイブ

 何を今更使用許諾について議論しているのかと思えばピアプロで公序良俗についてのコメントがあり、それが火種のようです。

公序良俗に反する歌詞を含む楽曲について - ピアプロ開発者ブログ
http://blog.piapro.jp/2008/01/post-15.html

この中で公序良俗とデッドボールP(以下デP)の動画削除に関係したと思われる内容が書かれています。まずピアプロというサービスとして公序良俗に反する内容の発表を制限することは、特に問題ないとおもいます。年齢制限を設けず誰でも利用できるサイトであれば必要だと思います。但し、その根拠をソフトウェアの使用許諾としたところがdankogaiさんに突っ込まれたんだと思います。同一会社のサービスであってもそこは区別してピアプロ自身でVOCALOIDに限らず公序良俗に反するコンテンツは制限すると言えばよかったのに…。

それとデPの件は書かないようが良かったのでは?ニワンゴ的に問題だと判断したら運営が不適切な内容と判断して削除するしオリジナル曲なのに突然権利者の申し立てで削除された事と、歌詞が直接放送禁止用語で無いにしろ卑猥な行動を連想させていたことから、ソフトウェアのランセンス上その申し立てた権利者はクリプトン以外に該当しないと疑われていつつもまぁしかたないだろうで済んでいたのに、公式で宣言してしまうとろがあまりに空気読めてない気がします。

404 Blog Not FoundVOCALOIDはただの道具です
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50990870.html

さっそくピアプロの内容が突っ込まれているのですが、道具屋が道具の利用法に制限をかける事が間違いとおっしゃるところがオープンソースらしい思想ですね。思想は自由なのでこれについて批判はしませんが、現実は違って企業は想定しない使われ方をして被害が出たときに責任を負いたくないから細かいことまで書くもんだと思います。逆ギレ訴訟されたらたまったものじゃないし。その代わり想定内の使用で事故が発生すれば徹底的にリコール対応し場合により損害も賠償することで社会的責任を果たします。ソフト屋は致命的なバグがあってもリコールはしないし何が起きても損害賠償には応じないから無責任業界と他業界から言われても反論できないTT

但しEULAに関しては企業の一方的なみなし契約で不公平であるのも事実です。まじめに読んだ方なら分かると思いますが蟻みたいな極小文字で徹底してユーザに不利な契約を書いてますからね。しかも一回箱開けたら契約成立のみなし契約。最近は箱の表面に貼ってなくて中にあるからもっと性質が悪い。こういう契約内容って作ること自体が面倒くさいのかどうか分かりませんがどの企業も同じ様な文面で見るのも飽きる。と言いつつ、私もソース無しのソフト配布するとき同様の文面使っていたので説得力ないか…。今後はテンプレなんか使わずに実際どのようにユーザに利用してもらいたいかちゃんと考えて使用許諾書を作るように心がけて欲しいものです。

 とりあえずヤマハ的にはVOCALOIDがエロゲーみたいな使われ方で流行るのは企業イメージの損失と考えているから禁止しているような気がします。

VOCALOID と VOCALOIDライブラリは別のもの - あかさたの日記
http://d.hatena.ne.jp/akasata/20080125/1201240152

今回の件で一番正解に近いのはここでいいかな。一応使用許諾の転載へのリンクがあるのでVOCALOID持ってなくて議論する人は必ず目を通すこと。

読めばすぐに分かるのですが公序良俗に関するのはヤマハのVOCALOIDエンジンの時点で書かれていることです。これは確かに非難されてもおかしくは無い。エンジンには人格権やキャラクターの著作権は絡んでないですからね。でもクリプトンに言っても無理かも。ユーザとヤマハで板挟みになるだけです。クレーム出すならヤマハに出しましょう。

但しデPの件については初音ミクのキャラクターにも関わっているので、形式的に削除要請しただけではなくクリプトンも不快な思いをしたのかも知れません。

私の個人的な意見だとVOCALOIDエンジンに公序良俗を持ち込むのは変だけど、キャラクターの初音ミクに関してそのイメージを乱す行為は権利者から差し止められるのは当然だと思うところです。但しキャラクターのイメージを守るためにソフトウェアの使用許諾を持ち出したことは問題だと思います。

あるぇ?ウィルス作成者と著作権法違反っぽくなったぞwww

 激しく意味不明な記事が飛び込んできたのでエントリーにしてみました。記事を見たところアニメ画像を無断使用してウィルスを作成し配布したことで逮捕されたようです。ウィルス作成自身に対する取締りは存在しないからこうなったんですね。これじゃ裁判上はウィルス作成に対する刑罰ではなく著作物の無断使用による処罰ということですね。まだ親告罪のはずだから、警察側から著作者に協力要請して著作権法違反で立件できるようにしてとめんどくさい手続きがあったんだろうなぁ…。こういうのって「電子計算機破壊等業務妨害罪」とかで処理できないの?それも被害者が出てきて訴訟起こさないとだめなのかな?

記事内容(一部転載)

アニメ画像を無断で使ったコンピューターウイルスを作成し、インターネット上に流出させたなどとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は24日、大阪府泉佐野市に住む私立大の大学院生の男(24)を著作権法違反容疑で逮捕、自宅など数か所を捜索した。
ウイルスの作成者が摘発されるのは、日本では初めて。

PCウイルス作成者を国内で初摘発、24歳大学院生 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00328.htm?from=navr

 ちょっと意味不明というか、言行不一致に思える記事を見つけました。権利者団体が87個も驚きですがこれの内訳が激しく知りたい。というのも制作者団体と流通団体の比率が知りたいですね。

87の権利者団体が「Culture First」の理念を発表した。「文化が経済至上主義の犠牲になっている」とし、私的録音録画補償金の堅持に加え、対象をiPodやPC、携帯電話などに拡大すべきと訴えている。

「文化が経済至上主義の犠牲になっている」というのならば流通ガン無視でネットで直販すれば良い事。あと著作物の利用状況が把握できない補償金制度は、当然正確な配分が不可能なので制作者にとっても納得が行く物ではないと思います。当然のことですがJASRAC会員じゃない制作者には1円も入りませんからね。DRMについては制作者または著作権者の独自判断で入れればよく、これを全適用とか過度な期待はあってはならない。(どうせ破られると思うから)

あと補償金についてはまず返還制度をしっかりして欲しいところですね。多分読み書き可能な媒体は将来的に著作権管理団体の著作物をコピーする可能性があるとか言って返さないつもりなのは承知。そんな状況でメモリーやHDDや携帯電話に課金とかもっての外。

それに補償金制度が無くてもコピーは行われるからユーザでの文化に影響は無いこと、そして制作者への還元が不公平であること。さらにDRMに関してはあまり厳しくプロテクト掛けるとそのコンテンツは捨てられるかも知れませんがそれくらいは制作者の自己責任にして一律導入とかは避けたいところですね。

また課金によって守られるのはまず流通団体であること。これが高コスト体質なのでそれ自身が「文化が経済至上主義の犠牲になっている」を表していること。つまり課金の前に流通を簡略化すべきだと思う。コンテンツに対し料金を払うのは当たり前として出来る限り直接制作者へ還元し、ユーザも安価で大量にコンテンツを買いたい。これが私の本音。

「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/15/news117.html

 tumblrって初めて知った。と言っても説明見ると最近よく目に付くシステムだな。確かに絵師にとってはとてもイヤなシステムかも知れない。

tumblrについては下記リンクのFLASH見てね。

時々日記
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Palette/5592/tokidoki34.html

でtumblr賛成・反対で論議も起こる見たいですが、私の感じるtumblr等の影響はこんな感じですね。

tumblrのメリット
・なんといっても負荷分散に貢献
特に自前でサーバ借りているブロガーにはサーバ維持費の節約になっていると思います。私の場合も例外なく、完全転載ではなくリンク集だらけだったら月間1000万ヒット行ってて共用サーバから追放されてたかも知れない。

とりあえずこれだけかな。

tumblrのデメリット
・ユーザのフィードバックが届きにくい
当ブログのコメントが承認制(CAPTHAが使えないので)というのも大きな原因ですが、とにかく他サイトで意見交換されていて余程のことが無いと気が付きません。絵師やコンテンツ職人にとってはこれは一番辛いと思います。

・SEOで負ける
本家よりも転載サイトが検索エンジンで上位に来るのは問題ですね。これはどちらかというとユーザがかわいそうです。ゴミヒット率が上がるという意味で。

・著作物の管理が事実上不能になる
これは制作者自身の考え方にもよりますが、無断転載されるということは、本家を後で修正しても転載サイトはそのままって事です。当然公開停止しても残る。そもそもネットに公開する時点で間違った情報を配信したときの対応等リスク管理すべきですがtumblrの登場によって以前よりも影響が大きいということですね。そういえばウェブ魚拓とかいうのもありますね。当然サイトにコピーライト書いていても無断転載上等のネトラン臭プンプンのシステム相手ではどうしようもないでよねw

JASRAC承認済みサイトの掲載歌詞を無断転載したらどうなるんだろう?(=゚m゚)ププッ

 今まで全く知りませんでしたがイギリスでは自分で購入したCDであってもリッピングが違法だったんですね。それが合法化に向けて検討を開始したようです。

 因みに日本ではプロテクト解除した場合に違法で通常のリッピングは問題ないはずです。その代わり補償金制度が存在していますが。

英国、CD-DVDリッピング合法へ著作権法の改訂を検討 - builder by ZDNet Japan
http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20364650,00.htm

 ダウンロード違法化については今後真剣に意見し対応しなければならない事ですが、今一度ダウンロード違法化について考察してみようと思った。

IT's my business ダウンロード違法化を阻止するために ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2008/01/post-413c.html?ref=rssall

この記事で技術者が誤解しやすいダウンロードの定義について書かれています。確かに電気通信上のダウンロードは実質受信を意味しハードディスク等の不揮発媒体への保存の区分けがありませんからね。ハードディスクに保存しなくても揮発媒体であるメモリー上に読み込む(load)必要はあるのでデータの複製は行われています。

果たしてそんな事で技術者が誤解しているのか?とさらに疑問が出てきました。不揮発媒体に保存することをダウンロードと称した場合「なんちゃってストリーミング」の扱いはどうなるんですかという事です。これについては具体的にYoutubeやニコニコ動画のようなサイトについては例外とすると思いますが…。

インターネット上のストリーミングは初回受信時にはリアルタイムでデータを受信して再生しますが2回目以降は利便性と通信資源の節約のためメモリー上に保存されているデータを再生するのが普通です。ただメモリーはハードディスクの様に大量にあるわけではないので基本的にディスクにキャッシュされてしまいます。これがスワップメモリの様に読み出して解析するのが困難なものなら問題なさそうですがブラウザで取得したデータのキャッシュってそのまま読み込めるコピーなのでこの扱いがどうなるのかに注目する人が多いのだと思います。

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